水引・しきたり辞典

人生の節目の記念日について

結婚記念日について

結婚記念日について

結婚記念日は、夫婦間の記念日なので内々に祝われることが多いです。
それでも大きな節目を迎えるときなどには家族、親戚を含めて祝うこともあります。
有名な節目として25周年目の銀婚式、50周年目の金婚式があげられます。
他にも節目は存在します。また、贈り物も変化していきます。

結婚記念日の名称と贈り物

結婚記念日には1年目から75年目まで、名称が決められています。
特に、1年目から15年目までは毎年名称がつけられています。 ここではその名称と、その時々の贈り物について説明していきます。 特に挙げない限りは、名前のものを使った製品を贈り物にあげるのが一般的です。 言い方が異なるのは、国によってその名づけ方が違ったためです。

1年目:紙婚式

白紙の上にできた関係ということで紙婚式。祝い事も紙製品を用いて祝うこと。贈り物も紙製品が良いだろう。

2年目:藁婚式・綿婚式

これから起こるであろう苦労のために、戒めを誓う。

3年目:革婚式・皮婚式

苦労が多くなるが、革のように切れない関係という意味で革婚式。

4年目:花婚式・書籍婚式

結実というように、子供が生まれ幸せを迎え入れるので花婚式。
互いに本を贈りあうこともあるので書籍婚式ともいう。

5年目:木婚式

花が咲き、やがて大きな木となるように、五年目という節目を大きな絆で結ぶように、という意味で木婚式。
記念に樹木を植えることもあるようだ。

6年目:鉄婚式

大きな時間をかけ、絆が固くなったので鉄婚式。
また、もう一度楔を打ち込むという意味でも用いられる。

7年目:銅婚式・果実結婚式

家庭の財政が安定する時期、ということで銅婚式。

8年目:青銅婚式・電気器具婚式

貨幣に用いられていた青銅は、家庭の財の繁栄を願ってつけられた。

9年目:陶器婚式

壊れやすい陶器が壊れないように、長い間連れ添ったということで陶器の名前が使われた。

10年目:アルミニウム婚式・錫婚式

10年目の節目を迎えて、固さの中にも柔らかさと美しさをもっと関係ということで錫婚式。

11年目:鋼鉄婚式

鋼のような揺るぎない絆を湛えて鋼鉄婚式。

12年目:絹婚式・麻婚式

絆の固さの中に、互いの気遣いの細やかさが出るということで絹婚式。

13年目:レース婚式

二人の思いが織りなすように、という意味でレース婚式。

14年目:象牙婚式

古来より道具として使われた象牙。その馴染みの良さが夫婦の間にも出てきたということでこの名前がつけられた。

15年目:水晶婚式

水晶のような透き通った、曇りのない関係性を湛えて水晶婚式。ここから先は五年ごとに祝う節目がある。

20年目:磁器婚式

陶磁器のような長い月日を重ね、味わいが出てきたという意味で磁器婚式。

25年目:銀婚式

精神的、経済的にもゆとりができる時期。ここから先は絆の素晴らしさを宝石に例えて名前が付けられている。

30年目:真珠婚式・パール婚式

この頃から、子供に祝ってもらう時期にもなってくるだろう。

35年目:珊瑚婚式・ひすい婚式

40年目:ルビー婚式

45年目:サファイア婚式

50年目:金婚式

記念日の中でも一番有名な記念日。
子供、孫だけでなく、連れ添った二人を友人に祝ってもらうなど、盛大な祝宴をあげるといいだろう。
贈り物は金をつかったものでもいいが、二人で楽しむために旅行や趣味の道具を贈りあうのがいいだろう。

55年目:エメラルド婚式

エメラルドのような深緑の美しさをもった二人を湛えて。

60年目:ダイヤモンド婚式

長い間、二人で歩んできた絆は、ダイヤモンド以上の価値はある。
米寿や長寿を一緒に迎えることもあるので、一族で盛大に祝うと良いだろう。

75(70)年目:プラチナ婚式

アメリカ式ではこちらがダイヤモンド婚式である。60年目と同じように一族で盛大に祝うと良いだろう。